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リフォーム会社のアフターフォロー戦略|CRMで5年後も受注する

よびこみぶっきんぐ編集部

リフォーム会社のアフターフォローは、CRMで施工履歴を管理し、定期点検や設備の更新時期に合わせて自動連絡する仕組みが有効です。

リフォーム業界において、アフターフォローは次の受注につながる最も効率的な営業手段です。矢野経済研究所の調査によれば、住宅リフォーム市場の規模は約7兆円に達しており、築20年以上の住宅ストックの増加に伴い、需要は今後も堅調に推移すると予測されています。しかし、多くのリフォーム会社では施工完了後のフォローが不十分であり、5年後、10年後の再リフォーム需要を取りこぼしているのが実情です。既存顧客からの再受注は新規顧客獲得の約5分の1のコストで実現できるとされており、アフターフォローの仕組み化は経営効率を大幅に改善する施策です。

本記事では、CRMを活用したリフォーム会社のアフターフォロー戦略について解説します。施工後の長期的な顧客関係の維持と、紹介営業の仕組み化を両立するアプローチをご紹介します。

リフォーム会社がアフターフォローで抱える3つの課題

  • 施工完了後のフォローが途絶えがち

    • 新規案件の対応に追われ、過去の施工先への定期連絡が後回しになる
    • 担当者の異動や退職により、顧客との関係が引き継がれない
    • 数年単位のフォローが必要であるにもかかわらず、長期的な接点維持の仕組みがない
    • 施工後の不具合対応は行うが、予防的なメンテナンス提案ができていない
    • 顧客側も連絡がなければリフォーム会社のことを忘れてしまい、次の工事は別の業者に依頼してしまう
    • 施工完了から数年経過した顧客へのアプローチ方法が確立されていない
  • 顧客データの散逸と活用不足

    • 施工履歴が担当者の個人ファイルや紙の書類に分散しており、全社的な顧客情報の活用ができていない
    • 施工部位、使用した建材やメーカー、保証期間などの詳細情報が体系的に記録されていない
    • 築年数や前回施工からの経過年数に基づいたメンテナンス提案のタイミングが把握できない
    • OB顧客のリストが作成されておらず、ダイレクトメールやキャンペーン案内の対象者を抽出できない
    • 過去の施工事例を営業ツールとして活用するためのデータ整備が進んでいない
  • 紹介営業の仕組み不足

    • リフォームの受注経路として紹介は非常に重要であるが、紹介を促す仕組みが体系化されていない
    • 施工満足度の高い顧客を特定し、紹介をお願いするタイミングを逃している
    • 紹介者への特典やお礼の運用が属人的で、一貫性がない
    • 施工事例の写真や顧客の声を蓄積・発信する仕組みが整っておらず、口コミの拡散力が弱い
    • 地域コミュニティでの認知度を高める施策が不足している

CRMを活用したアフターフォロー戦略

施工履歴のデジタル管理と自動リマインド CRMに施工日、施工部位、使用建材、保証期間、次回推奨メンテナンス時期を登録し、適切なタイミングで自動リマインドを配信します。外壁塗装であれば施工後5〜7年、水回り設備であれば10年、屋根であれば15年など、部位ごとのメンテナンス周期に合わせた案内を行います。季節に応じたメンテナンスのアドバイス(梅雨前の雨漏り点検、冬前の断熱チェックなど)を配信することで、有益な情報提供を通じた関係性の維持が可能です。保証期間の満了前に点検案内を送ることで、自然な営業接点を創出します。リマインドメッセージには点検予約ページへのリンクを含めることで、案内から予約までのスムーズな導線を確保します。

定期点検サービスのデジタル化 施工後1年、3年、5年などのタイミングで定期点検を実施するスケジュールをCRMで管理し、点検時期が近づいたら自動で案内と予約リンクを送信します。点検結果をデジタルレポートとして写真付きで作成し、お客様に配信することで、住宅の現状を正確に共有できます。軽微な補修が必要な箇所を早期に発見し、大規模な修繕に至る前に対処する提案を行うことで、顧客の利益を守りながら追加受注の機会を得られます。点検データを経年で蓄積することで、建材や設備の劣化傾向を把握し、より精度の高いメンテナンス計画の策定にも活用できます。

顧客セグメントに応じた情報配信 施工内容、施工時期、住宅の築年数、過去の利用金額などの条件で顧客をセグメント分けし、それぞれに最適な情報を配信します。キッチンリフォームを行った顧客にはバスルームのリフォーム事例を、外壁塗装を行った顧客には屋根のメンテナンス情報を案内するなど、クロスセルの機会を創出します。高額リフォームの実績がある顧客にはショールームイベントや個別相談会の案内を優先的に送付するなど、VIP対応を仕組み化します。

紹介プログラムの仕組み化 施工完了後の満足度が高い顧客を自動で抽出し、紹介プログラムの案内を送付します。紹介者と被紹介者双方への特典をシステムで管理し、紹介が発生した際のお礼や特典付与を自動化することで、紹介営業を安定的な集客チャネルに育てることが可能です。施工事例の写真掲載許可をお客様からいただく仕組みも組み込み、ホームページやSNSでの発信に活用します。

導入で実現できること

  • CRMによるアフターフォローの自動化で、OB顧客からの再受注率が20〜30%向上する
  • 定期点検サービスにより、小規模補修の早期受注が増加し、年間の受注件数が安定する
  • 顧客データの一元管理で、担当者の異動や退職による顧客情報の散逸を防止できる
  • 紹介プログラムの仕組み化により、紹介経由の新規問い合わせが月間2〜5件増加する
  • 季節に応じた情報配信で、メンテナンス需要を掘り起こし、閑散期の売上を底上げできる
  • 施工事例データベースの構築で、営業時の提案力と説得力が大幅に向上する

また、施工事例の写真と施主の声をデータベース化し、地域や施工内容でフィルタリングできる検索機能を自社サイトに実装することで、新規見込み客への訴求力を大幅に高められます。過去の施工現場をバーチャル見学できるコンテンツを制作し、施工品質の透明性を高めることも信頼獲得に効果的です。OB顧客向けの住まいの相談会やメンテナンスセミナーをオンラインで定期開催し、予約システムと連携させることで接点維持と追加提案の場を効率的に創出できます。

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よくある質問

Q. リフォーム後のアフターフォローはなぜ重要ですか? A. 既存顧客からの再受注は新規獲得の約5分の1のコストで実現でき、5〜10年後の再リフォーム需要を確実に取り込めます。

Q. リフォーム会社のCRM活用方法は? A. 施工履歴・使用部材・保証期限をCRMに登録し、定期点検時期や設備更新のタイミングでリマインドを自動配信します。

Q. アフターフォローから紹介を増やすにはどうすれば? A. 定期点検やメンテナンス対応で信頼関係を維持し、紹介特典プログラムを併用することで口コミ経由の受注を増やせます。

Q. 施工後のフォロー頻度はどのくらいが適切ですか? A. 施工後1か月・半年・1年の定期点検に加え、年1回の季節挨拶で長期的な関係を維持するのが理想的です。

まとめ

リフォーム会社の持続的な成長には、新規集客だけでなく、OB顧客との長期的な関係構築が不可欠です。CRMによる施工履歴の管理と自動リマインド、定期点検のデジタル化、紹介プログラムの仕組み化を組み合わせることで、5年後も10年後も選ばれ続けるリフォーム会社を目指すことが可能です。これらのシステム導入にはIT導入補助金の活用が可能であり、初期投資を抑えた導入が実現します。住まいの価値を長期的に守るパートナーとして信頼を築くことが、口コミやリピート受注を通じた持続的な事業成長の原動力となります。よびこみぶっきんぐでは、補助金の申請支援からCRMの設計・運用まで一貫してサポートしております。既存顧客という貴重な経営資産を最大限に活用するために、デジタル化されたアフターフォロー体制は、新規のお客様にとっても安心材料となり、受注率の向上にも寄与します。まずはお気軽にご相談ください。

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